バンタム Btアーマジョイント 280SF アーマブースト

【23AW新製品 バスルアー】アーマジョイント 280SF・アーマジョイント 190F フラッシュブースト/ 奥田学【シマノオンラインフィッシングショー】

昨今、ジャイアントベイトは大型のフィッシュイーターを獲る手段の一つとして欠かせない存在となっているカテゴリーです。ビッグベイトを上回るボディサイズが左右にダート、時に高速で駆け抜けることで強烈にアピール。他のルアーでは引き寄せることのできない広範囲への集魚力を発揮します。

一方で、ボディが大きいことによるデメリットとしてキャスト時の空気抵抗を受けやすく、レギュラーサイズのビッグベイト以上に飛距離が出ない、空中で回転する、着水点が狙いとずれるなどの課題もありました。ジャイアントベイトによる勝負は一瞬。状況がはまった場合の威力は非常に高い反面、一度アプローチをミスした場合に水中へ与えるプレッシャーも絶大です。その巨大な容姿と裏腹に、実使用においてはミスが許されない繊細さを持ち合わせているのもジャイアントベイトの持ち味です。

アーマジョイント280SFではそういったジャイアントベイトの課題を正面から突破する革新のテクノロジー・アーマブーストを搭載。折れ畳んで飛んでいく飛行姿勢により、従来のジャイアントベイトを圧倒する飛距離、そして狙い通りのピンに着水できる精度の高さを実現。ジャイアントベイトゲームの未来を、アーマジョイント280SFが拓きます。

ジャイアントベイトというカテゴリーが持つ最大の武器は何か？　それは、ハスやウグイといった大型のマッチザベイトとしての用途、いわゆる食性に訴えかけるための使い方はもちろん、その巨躯がもたらす存在感と瞬発的なアクションでフィッシュイーターの威嚇本能を揺さぶり、口を使わせる、いわば“侵略者”としての用途です。アーマジョイント280SFでは、内部のウェイトボールに徹底してこだわり、その形状、材質、大きさ、配置、稼働幅など、様々なパターンを検証。フィッシュイーターの威嚇バイトを引き出す独特の“音”を生み出す設計を搭載しました。ウェイトボールは音だけでなくアクションにおいても重要となり、アーマジョイント190SFのサイズアップバージョンとして違和感なく使用できるようなバランスに調整。190SFのワームライクな泳ぎや変幻自在のアクションはそのままに、威嚇本能を刺激する要素を高めたジャイアントベイトとしてリアクションバイトを導きます。

フィッシュイーターの持つ捕食本能、そして威嚇本能、状況に応じて双方に訴えかけるカラーラインナップを厳選。チャートカラーに代表される膨張色においては、あえてシルエットを強調させることで侵略者としての役割を際立たせます。もちろん、大型のマッチザベイトやクリアな水質環境下において有効なカラーもラインナップ。完成に至るまでの実釣テストで実績を出したカラーを厳選しました。

アーマジョイント190SF（左）で採用していたフラッシュブーストをあえて280SF（右）では不採用。反射板による煌めきがもたらす生命感以上に、威嚇本能を揺さぶり攻撃対象としてより一層シルエットを際立たせることを選択。

【NキングGOLD】

鰣(ハス)や鮎など様々なベイトフィッシュに化けるよう金鱗を纏い、バックに馴染みのいいグリーン系のカラーを施したNキングGOLD。シルエットを重視し、様々なベイトに化けることが出来るよう求めたのは、赤味が強いゴールドではなく薄いシャンパン系の青味の効いたゴールド。ベイトの種類に合わせてチョイスするのは勿論、光量がまだ少ないマズメのタイミングや濁りが入った状況でも対応できるカラーに仕上げました。

【チャートホワイト】

クリア・マッディ・ステインウォーター、ハイライト・ローライトなど水質や光量の差、問わず様々な状況で対応可能。全体がパールホワイトと蛍光イエローという構成で、シルエットがぼやける膨張色。視認性も良くアクションさせやすい、魚種問わず実績の高い膨張系オールマイティカラー。

【Nチャートバック】

フラッシング、膨張、オレンジベリーという多くの要素を複合させた定番色。ギルを模した縦縞模様は、海においては小型のチヌにも化ける。バスだけでなくフリースタイルで使用することも想定。シルエットがはっきりしながらも縦縞模様で瞬間的にぼけるステルス効果を狙いとし、状況次第では他の追随を許さないパワーカラー。

【ゴーストシャッド】

ラインナップの中で最も透け感のある、汎用性の高いカラー。見上げた時に透け、横からはボヤっとシルエットが現れるパールホワイトが効いた膨張色で、角度によって見え方が変わるナチュラルなカラー。クリアウォーターやステインウォーターで使用できる、パープルラインで魚を寄せる喰わせの能力が高いカラー。

【Nガンメタウグイ】

クロームっぽく、産卵末期のウグイやオチアユをイミテート。ウグイや落ち鮎に見られるオレンジを模したベリーが有効。フラッシングを抑えることでクリアアップした状況でも見切られづらく、下から喰いあげる魚に鈍いガンメタの輝きとオレンジベリーの明滅で誘う。

オリジナルの190mmボディをビッグベイトにカテゴライズするならば、新たな280mmモデルはまさにジャイアントベイト。自分の中ではバスのみならず様々なフィッシュイーターと戦うフリースタイルフィッシングの武器になる。バスならケタバスやウグイなど大型ベイトフィッシュを捕食するジャイアントバス、ソルトなら30cmクラスのコノシロ系などを捕食するシーバスやアカメ、淡水ではイトウ、オフショアなら青物など。今回のサイズアップと共に磨き上げたのは、同クラス最強とも言えるラトルサウンド。単音ではなく、中音と低音を複雑にミックスした強烈なサウンドは、ファーストインパクトでターゲットを瞬時にコールアップできる。例えば水深4mなど深いレンジにバスがいる時、280SFの泳層である1mに呼ぶまでに時間を要して追わせるだけでゲームが終了することも少なくないが、サウンドが加わることでターゲットの本能を刺激して、吸い上げるまでの時間を大幅に短縮して、実に勝負が早い。また大型とはいえ、アクションレスポンスは超フレキシブルなオリジナル譲り。ただ巻きでロールを見せながらのグライドスイミング、トゥイッチでドッグウォークなど自在。マルチな誘いとサウンド、そして新たなカラーラインナップでジャイアントベイトの可能性がまたさらに広がっていく。