エンゲツ エクスチューン

【24SS新製品】エンゲツエクスチューン 新調子徹底解説 in 明石＆鳥取│赤澤康弘

【乗せ／フルソリッド】乗せて曲げて獲る、フルソリッドでフルベンド。

驚異的なクッション性と粘り強さを追求したハイパワーXフルソリッド構造のエンゲツ エクスチューン N-B510ML-FS〜B70M+-FS。細身のブランクスからは想像できないほどのクッション性と粘りを活かし、「乗せて曲げて獲る」フルオートマチックでエキサイティングなファイトスタイルを実現します。

【乗せ／ソリッドティップ】「真の軽さ」を纏ったしなやかな調子。

「真の軽さ」を追求した鯛ラバロッド王道の乗せ調子＆ソリッドティップのエンゲツ エクスチューン N-B610ML-S/M-S。前作に比べ、しなやかな調子に大きくアップデート。繊細なソリッドティップは、オートマチックに乗せて、しっかり追いアワセ可能なマニュアル的要素を備えるオールラウンダーです。

「真の軽さ」は自重の軽さだけでなく、実釣時に発生する「持ち重り」や「振り重り」の最適化を目指しました。これは、鯛ラバの基本テクニックである安定した等速巻きを高レベルで可能にし、着底やわずかな前アタリも鮮明に伝える感度を備えます。これらの性能を維持しつつ、ソリッドティップからバットエンドに至るロッドバランスを見直し、しなやかさを追求したブランクスはマダイのサイズに関わらず巻き続けるだけでオートマティックに乗せ、叩くような引きを弾かずしっかり吸収し、頻発するバラシを徹底抑制します。

【乗せ／チューブラーティップ】高感度穂先としなやかベリーでタフコン攻略。

絶妙な張りを持たせた軽量チューブラーティップモデル・エンゲツ エクスチューン N-B69ML-T。高感度とブランクスの安定性により、波風の強い状況や、根の荒い岩礁帯で根掛かりを回避しながら底中心を攻めるスペシャリスト。

粘りとクッション性、さらに自然な喰い込みで「乗せて曲げて獲る」フルソリッド。感度と巻きの安定性に優れ、タフな状況でのボトムの釣りもこなすチューブラーティップ。そしてすべての項目でアベレージ以上の性能を実現した鯛ラバロッドの王道調子、ソリッドティップ。それぞれが個性を持つ３モデルの乗せ調子が多彩なフィールドとコンディションに対応します。

ロッド全体にパワーの備わったドテラスペシャル。

張りのあるチューブラーティップからバットまでロッド全体が機能するパワーと粘りを備えたエンゲツ エクスチューンD-B611M+-T。魚と遠く離れた状態からでも正確なフッキングをサポートし、大型マダイの強烈な引きだけでなく、潮流や風の抵抗も加わる過酷なファイトでもポンピングで軽快に引き寄せることが可能です。

手つかずのエリアを攻めるキャスティングモデル。

繊細でしなやかなソリッドティップに快適なキャストフィールを備えたC-S66ML+-S。マダイが生息する層を横方向に効率良く探れバーチカルな動きに反応しにくい、潮止まりや低活性時などにバイトさせることも可能。繊細でしなやかなソリッドティップは、キャストフィールを保持しつつ、わずかなアタリを弾かずナチュラルに乗せられるキャスティングスペシャルです。

シマノが開発したXシートエクストリームガングリップは、新時代の鯛ラバロッドの代名詞となり得る革命的なスペック。手のひらに乗せるだけで隙間なくしっかりとなじむ左右専用設計のフォルム、手首の角度をまっすぐに保ち疲労を軽減するホールド感。手元がガッチリ安定することにより等速巻きをより楽に、正確に遂行でき、長時間にわたるゲームにおいてもアングラーの集中力とパフォーマンスを高い次元で保つことが可能です。

もちろんフッキングもガッチリ決まり、マダイがヒットした後は強烈な引きにのされることなくファイトの主導権を掌握。誘いからランディングに至る過程のすべてに渡り、精度の高いゲームを演出します。

【さまざまなエリア、変化する状況にアジャストできるラインナップ】

新しいエンゲツ エクスチューンは、日本全国に点在する鯛ラバフィールドで活躍し、水深や潮の変化、マダイの活性などに合わせて対応できるように、従来のモデルからある乗せ調子のソリッドティップ、フルソリッドと浅いポイントを広く探るためのキャスティングモデルに、新たに乗せ調子のチューブラーティップと、ドテラ流しのフィールドに対応するドテラ調子の２機種を加えた、全5タイプがラインナップされています。タイプごとに専用設計を施し、どのモデルも軽くて強く、そしてなにより使いやすい。シマノの鯛ラバロッドテクノロジーを惜しみなく採用したシリーズです。各地の鯛ラバファンにぴったりのモデルが見つかるはずです。

【高感度性能ながら高い柔軟性を装備した、使っていて楽しいチューブラーロッド】

今回のエンゲツ エクスチューンで新たに採用され、お気に入りのモデルがN-B69ML-Tです。このモデルは「乗せ調子」のフルチューブラーのモデルなのですが、チューブラーブランクスならではの軽く感度が良いのが最大の特徴です。感度が良いことで、海の中の様子をいち早く把握できます。例えば、マダイがベイトを捕食する水中の潮目、そしてリトリーブ中やフォール中のマダイの追尾なども分かりやすいモデルです。またティップに絶妙な張りがあることで、鯛ラバ着底時に「スパッ」とシャープに戻ります。その動きが、手にしっかりと伝わってきます。もちろん目感度もバッチリ。これにより根の荒いポイント、さらに潮の速いポイントでの根掛かり防止とともに、よりシビアな状況で大切な着底後の素早いリトリーブにも対応します。チューブラー＝バイトを弾く、乗せにくいといったイメージがあるかもしれませんが、今回のモデルはロッドテクノロジーの進化により、チューブラーでも喰い込みのよい、マダイに違和感を与えないティップを実現しています。最近僕は、ドラグを少し強めに設定し、バイトが出始めてもしばらく巻き続け、そして「スパッ」とアワセを入れる釣り方を好んで行っています。より掛けた感が得られ、しっかり掛けることでバラしが少ない釣法です。そんな釣りに、このチューブラーモデルはぴったり。エキスパートが楽しめるロッドだと思います。

【真の軽さを追求したソリッドティップ】

乗せ調子のソリッドティップモデルは、N-B610ML-SとN-B610M-Sの２タイプがラインナップされています。この2モデルは、シリーズの中で最も使いやすいスタンダードモデルといえるでしょう。繊細で細身のソリッドティップがマダイの喰い込みに素早く対応し、低活性時のマダイでも乗せられ、適度に張りのある胴を使って追いアワセを入れることでしっかりとフッキングすることが可能です。またバットパワーがあるので、大型マダイにも余裕で対応します。今回のソリッドティップモデルは、前作よりも若干シャープになったイメージ。シャープというのは硬く強いという感じではなく、粘り強くなった感じ。使ってみれば、それを実感できると思います。また最大の特徴は、真の軽さを追求した設計が施されていること。「真の軽さ」とは自重の軽さだけでなく、実釣時の「持ち重り」や「振り重り」の最適化を目指したというもの。持てば、その軽さが分かります。これによって安定した等速巻きや、リトリーブ中の僅かな水中変化、アタリも把握することが可能です。

【高い粘り強さでバラシが少なく、しかも軽いフルソリッド】

フルソリッドはブランクス全体が詰まっていることでクッション性を備えている反面、ロッド重量が重くなりがちですが、今回のモデルは軽いと感じます。これはロッドのしなやかさを追求した結果、自重の軽さと曲がりの支点が手前に来るからです。アイテムとしては、N-B510ML-FS、N-B66ML-FS、N-B66M-FS、N-B70M+-FSと４タイプあり、どのモデルも前作よりしなやかになっており、ショートバイトがより喰い込みやすくなっています。またその曲がりでバラシも少ないです。N-B510ML-FS、N-B66ML-FSは、バーチカルに鯛ラバを落とし、水深の浅いエリアにも最適だと思います。N-B66M-FS、N-B70M+-FSは、潮流の速いエリアでも活躍します。なかでもN-B66M-FSは、様々なエリアで使用しやすいでしょう。一方N-B70M+-FSは、長さがあることで波による船の上下がある時に、その有効な曲がり幅で上下動を吸収してくれます。船底に入っていくようなライン角度の時、短いロッドだとロッドが曲がることで、ブランクスの細かいアタリを取るティップ部分が死んでしまうことがありますが、70の長さのロングロッドであれば、しっかり対応します。さらにフルソリッドなので、自然にフッキングまで持ち込む性能を備えています。

【よりしなやかになったキャスティングモデル】

鯛ラバをキャストして、広いエリアを攻める、手付かずのエリアを攻められるキャスティングモデルとしてラインナップされたのがC-S66ML+-S。乗合船から投げやすい6フィート6インチの長さにし、前回はMモデルでしたが、今回はML+のパワーを採用しています。このパワー設定により、キャストフィールを保ちながらよりしなやかになっています。細身でしなやかなソリッドティップで喰い込みがよく、ティップからベリーもしなやか。これにより今まで乗らなかったマダイもナチュラルに乗せていくことができます。さらにバットは柔らかすぎずしっかりしており、マダイの口にしっかりフッキングするとともに、マダイの突っ込みにも追従する性能を備えています。この性能により、バーチカルスピニングにも対応してくれます。

【今までのモデルとは一線を画すディープドテラ対応＆モンスターハントロッド】

鹿児島の錦江湾から玄界灘、山陰地方、福井、丹後、新潟、秋田といったフィールドでは、ドテラ流しで攻めるとともに、ディープドテラという鯛ラバゲームがあります。通常のドテラであれば、使用する鯛ラバが120g、150gですが、ディープドテラになると200g、250gといったヘッドを使用します。今回のモデルは、そのどちらのドテラゲームもカバーするモデルとしてチューブラーティップ(フルチューブラー)のブランクスを採用し誕生させたモデルです。ドテラ鯛ラバ、ディープ鯛ラバで求められるロッドは、深場でのわずかな変化も感じ取れ、そして鯛ラバの重さ・払い出したラインの負荷・マダイがヒットした時の負荷がロッドに掛かってきたときに、しっかりと対応できる性能が必要です。ドテラ鯛ラバ、特にディープを攻める時は、フルソリッドの特徴を活かした柔軟なロッドだと、極端に曲がり切ってしまい、マダイを寄せるためにロッドとラインを一直線にし、ドラグを締めて寄せてこなくてはならないですが、それではバラしの確率が増し、時としてラインブレイクということも起こります。D-B611M+-Tは、高負荷時にしっかりとロッドがその負荷を受け止め、ヒットしたマダイもロッドを曲げてしっかりと寄せられる強さがありつつ、ファイト中のマダイの動きを吸収するクッション性も備えたモデルとして性能を突き詰めました。さらに、フルチューブラーになっていることで、軽く、鯛ラバが遠く離れた状況での感度も抜群。着底やフォール中の潮目の把握、ショートバイト、マダイが寄ってきた前アタリなども感じることができます。一言で表すなら「感度が良く粘り強い」ロッドです。ちなみにテストでは、数多くの良型をキャッチ。クッション性能によりバラしもなく、85cmの大型マダイも粘り強さで難なく上げられました。