オシアジガー SLJ

ベイトモデルに搭載されたテクニカルホールディングシートは、好評のフルホールディングシートのライトバージョンとしてライトジギングとのさらなるベストマッチを追求。フードの段差を極力排除したシームレスの設計により、手のひらとリールシートの一体感を大きく向上。違和感なくしっかり握り込めることで集中力の維持にも貢献する。さらにリールシートの底面をフラットにしたことで接地面が広くなり、握りの安定性がアップ。軽く握った状態でも吸い付くようなフィットを実感できる。また、リールシートの後端にはEVAのショートグリップを搭載。あえて太く設計することで手のひらの付け根・豆状骨でガッチリとロックする形になり、ブレのないグリップをサポートする。

フルソリッドモデルには弱点を克服するためのテクノロジーを惜しみなく投入。ブランクスの素材には高強度カーボンソリッド・タフテック∞を採用し、カーボンテープでX状に強化するハイパワーXフルソリッド構造を施すことでネジリ剛性が大幅にアップ。ブレる、ダルいといったフルソリッドの弱点を克服している。さらに細さ、軽さを最大限に高めるためハイブリッド構造を採用。カーボンソリッドの外層をカーボンシートで重ね巻きする二重構造により、ソリッド単体では成し得ない軽さ・細さ・曲げ強度を体現している。

リアグリップをカーボン一体成型で中空構造化する、という革新的なアイデアから生まれたシマノカーボンモノコックグリップ。激しいジャークやファイトの負荷に耐える強度を有しながらも軽く、高い振動伝達率を兼備するこのグリップを搭載することで、オシアSLJのパフォーマンスはさらに飛躍。スーパーライトジギング特有の繊細なアプローチはもちろん、アタリの感知、鋭いアワセ、そしてファイトへと続く一連の動作をより確実なものにしてくれる。搭載モデルが登場してから10年が経過するいまも進化を止めないシマノカーボンモノコックグリップ。ロッドメーカーとしてのあくなき探求心がSLJの基準を変える。

ガイドはブランクスの性能を最大限に発揮させるための重要なパーツ。オシアジガーSLJには3Dチタントップ＋3DチタンガイドのXガイドシステムを搭載。3Dテクノロジーで成形した一体構造と、シマノならではの冷間鍛造技術により製造されたガイドはエッジがなく、同時に軽さ、強さも兼備。計算された傾斜角度がライントラブルの激減とスムーズな糸抜けを促すだけでなく、極力短く設計されたガイドフットにより曲げた際のブランクスの突っ張りを抑制。スムーズなベントカーブでブランクスの性能を最大限に引き出す。

オシアジガーがモデルチェンジしました。これまでLJシリーズの一部だったSLJモデルが、オシアジガーSLJとして別シリーズになりました。アイテム数も2アイテムから5アイテムへと拡充。基本性能のすべてが前作よりかなりアップしています。

オシアジガーSLJシリーズでとくに注目してほしいのが、3アイテム用意しているフルソリッドアイテム。ブランクスは前作同様、ハイパワーXフルソリッド、タフテック∞で構成されていますが、その内容は大きく進化しています。私自身はもともとフルソリッドロッドはそれほど好きな方ではなかったんですが、今回のオシアジガーSLJのフルソリッドの仕上がりは凄くいい。使ってみても多くの人がチューブラーだと思うんじゃないですかね。それほどにシャープな操作感。曲がったロッドが戻るスピードがとても速い。これまでのフルソリッドで感じることもあったダルさが本当にないです。フルソリッドにあった欠点がほとんどなくなっている、という印象ですね。

採用しているフィーチャーにも注目ですね。まずベイトモデルに採用しているテクニカルホールディングシート。ひと言で言えば持ちやすい、握りやすい。フードの段差が少ないシームレス設計で、ボトム面がフラットになっているので安定性がいい。軽い力でも持ちやすいですし、EVAの形もよく考えられていて握り込みやすいですね。

カーボンモノコックグリップも改良されています。軽量、高感度、そしてレスポンスもよくてもともと評価が高かったグリップですが、エッジが入ったのでより脇挟みスタイルでロッドを安定させやすくなっています。

ガイドも変わりました。Xガイド3Dチタントップと3Dチタンを採用しています。いままでのところノントラブル、糸抜けもいい。ブランクスへの影響も最小限なので、綺麗なロッドの曲がりを楽しめますよ。