ネッサ リミテッド

ネッサブランドのこれまでとこれから　ー2代目ネッサリミテッドが紡ぐ伝統【ネッサリミテッド】

20年の歩みが見せる"確信"　ー2代目ネッサリミテッドが確信に変わった釣行【堀田光哉】

【23AW新製品 ショアソルト】ネッサリミテッド・サーフ関連新製品 / 堀田光哉・黒田寛亮【シマノオンラインフィッシングショー】

「ネッサリミテッド」はサーフの時を至福へ誘う極致へ。ロッドの隅々に至るまで設計を見つめ直すことにより、軽快さを維持したままロングレングス化を実現。一新されたガイドシステムとの相乗効果で、キャストだけでなく、リトリーブ時でも心地良い感触が手元を突き抜ける。限界を超えた先に辿り着いたひとつの答えは、次世代のサーフロッドとして新しい基準になるだろう。追い求めた者だけが堪能できる。他にはないフィーリングを、その手に。

新しくなった「ネッサリミテッド」では、全てのガイドをオリジナルで制作する「フルXガイド」セッティングを採用。各モデルの軽量化・適正化を追求することで、キャストフィーリング・トラブルレス性能の向上を実現。

【ティップセクション】

「Xガイド：3Dチタントップ」・「Xガイド：3Dチタン」を採用。冷間鍛造・段差レスのガイドを密に配置し、ライントラブルを抑制。

【ベリーセクション】

キャスト時の空気抵抗を低減し、キャストフィールを高める「Xガイド：エアロチタン」を採用。

【バットガイド】　

ハイフレーム化と適正口径で、ブランクスタッチの軽減によるキャストフィールの向上とライントラブルレス性能を高めた「Xガイド：タッチフリーチタン」を採用。

バットガイドに設けられた「Xガイドタッチフリーチタン」の効果により、リールから螺旋状に放出されたPEラインが即座に収束される。ティップセクションは「Ｘガイド：3Ｄチタン」を密に配置したセッティングを採用することで、ティップ絡みのトラブルを防ぐ。こうして整流化されたPEラインは、キャスト時のブランクスタッチを大きく減少させ、PEラインの毛羽立ちも抑制。

バッド部分のガイドには、独自のハイフレーム形状をほどこした新サイズの「タッチフリーチタン」を採用。キャスト時は、螺旋状に放出されるラインが整流化され、トラブルレス性能が向上。ガイド口径は、PEライン1〜3号をメインに想定したサイズに合わせているのも大きな特徴。

またPEラインを使用した際の穂先側のライントラブルの解消にも着目。キャスト時のティップ絡みを抑えるために、ティップセクションは「Ｘガイド：3Ｄチタン」を密に配置したセッティングを採用。ストレスフリーへのこだわりが詰まった部分であり、ガイド自体の軽さが際立つ「Ｘガイド：3Dチタン」ならではのセッティングである。

最上と呼ぶに相応しいロッドには最上に見合うリール、つまり「ステラ」がベストマッチとなる。「ネッサリミテッド」ではキャスト時のブランクスタッチを軽減する「Ｘガイド：タッチフリーチタン」が採用されており、「ステラ」に搭載された「インフィニティループ」と組み合わせることでアングラーに未体験のキャストフィールを提供。投げればわかるシルキーなキャストフィールはサーフの時を至福へと誘う。

「ネッサ」の特徴とも言える、3ピースの並継・等長設計。「ネッサリミテッド」では、それぞれのセクションが必要な役割を最大限に発揮できるよう、素材やテクノロジーを適材適所に配置した「マルチピースUBD（アルティメットブランクスデザイン）」を採用。この設計思想により、ロッドの軽量化とサーフロッドの最高峰としての使用感・調子の並立を実現。

【#1 ティップセクション】　

構造上、細くつぶれにくいティップ部分には「ハイパワーX」のみを採用。軽さと感度を両立。

【#2 ベリーセクション】　

大きな負荷がかかる部分であるため、「スパイラルXコア」と「ハイパワーX」を採用。ティップ部分からバッド部分へスムーズにパワーを伝達する。

【#3V メインブランクスセクション】　

特に負荷が大きな部分であるため「スパイラルXコア」と「ハイパワーX」を採用。キャストからファイトまであらゆる動作を想定して必要なパワーを持たせている。

【#3V グリップ部】

ねじれにくいグリップ部分は、基本構造である「スパイラルXコア」のみ採用。必要以上の重量増を防ぎながら、つぶれに対して強化を図った。

強度を落とさず細径化を実現するために

「ネッサリミテッド」ではバットの細径化に着手し、風切り性能が向上。従来1010M+比で9％の細径化を実現。これを実現可能にしたのが「マルチピースUBD」を採用することで得られるピースごとのテクノロジーの適正化。最適なテクノロジーを用いたこと、そしてブランクスの素材にM40XやT1100Gを用いることで高弾性・高強度化が実現されたことで細径化を達成。

最後のひと押しまでキャストにこだわれる

この細径化の恩恵は、キャストフィーリングにも影響を与える。バッドセクションがしなりやすくなるため、リリース時には最後に押し込めるような感覚が生まれる。これによりアングラーがブランクスの性能を最大限に引き出せ、安定した遠投を可能にしてくれる。

かつてない感度でサーフの流れが把握できる

「ネッサリミテッド」ではサーフロッド初となる「カーボンシェルグリップ」を採用。リールシートに接しているパーツに軽くて感度に優れたカーボン素材を用いることで、中空構造で振動伝達性が高く、水中の情報をより高い次元で感じ取ることが可能。

潮流の変化、底質、魚や障害物とのコンタクトなど、水中のあらゆる情報が手に取るように伝わることで次の戦略をうちやすく、ゲームの組み立てをより緻密に行うことが可能に。EVAもコルクも使用しない常識破りの超感度仕様。卓越したカーボン成型技術を持つシマノだから成し得る先進的グリップで、サーフゲームのさらなる高みを体感してほしい。

キャスト時の方向性が安定

多面体のカーボンモノコックグリップの採用により、グリップ部分が握りやすくなるだけでなく、キャスト時の方向性が定めやすいキャストコントロールに長けた設計。

面積を広くして脇挟みしやすいデザインに

さらに多面体部分の面積をサーフで使いやすい大きさに調整。前回モデルと比較して、接触面積が最大59%増加しており、脇挟み時のホールド性能が向上。これによりブレのない操作やリトリーブ、ファイト時の安定感を創出するなど実釣面での機能も大きく向上。

スクリューロックジョイントは、ブランクス同士の継目をねじるようにしてつなぎ合わせるシマノ独自のテクノロジー。これにより継目に生じるガタツキや使用中に生じるズレが軽減され、不意な破損や継目の固着を防ぐ。サーフの大物も想定した際にも、継目に緩みがないことはファイト時の不安要素を潰し、ロッドへの信頼感へつながる。また、付属する専用のアジャスターベルトを使用することで、確実にブランクスを緩みなく継ぎ合わせられるようになっている。

ヒラメを手にするために、釣り場の情報収集や下調べに余念のないアングラーも多いと思います。もちろん、私もそんなアングラーの一人で、釣りをする前はできるだけ多くの情報を集めて実釣に挑んでいます。それでも現実は厳しく、現場では思い通りに行かないことのほうがほとんどです。つまり、一見何もないことがほとんどのサーフで、訪れたチャンスはとても貴重です。「ネッサリミテッド」はまさにそんな貴重なチャンスに報いてくれるロッドだと感じています。実際に、アジの群れを目の前にした状況で、ヒラメをヒットさせることができましたが、表層に集まるアジの群れに対して、ヒラメが興味を持ちやすいよう、ボトム付近をひときわ丁寧に探ったり、ゴロタと砂地の切れ目に逃げ込もうとするヒラメに対して、多少なりとも強引に浮かせにかかったりと、このヒラメとのやり取りで、ロッドに秘められた性能を十分に実感できました。ヒットした瞬間は、緊張と興奮で頭が真っ白になりそうになりますが、気持ちを落ち着かせてファイトをする中で、一瞬の判断が明暗を分けることも少なくありません。ですので、魚とのやり取りの中で、わずかでも不安に感じる要素はなくしておきたいものなのです。この「ネッサリミテッド」は、それだけ信頼できるロッドに仕上がっていると思います。性能からデザインまでシマノの最高峰が込められたロッドで手にするヒラメは、まさに特別な1尾です。その感動をぜひ、このロッドを手にする皆様にも体感していただきたいですね。

サーフフィッシングにおいて、私の場合はロングモデルを選択することが多いです。その理由として、長さを活かして遠投性能を高められることはもちろんですが、遠くのルアーを操作しやすいというのもあります。特に波が高いシチュエーションでは、手前で砕ける波をうまく交わしながらルアーを操作する必要があるのですが、この操作がロングモデルのほうがやりやすいように感じています。ただしロングモデルのロッドは、このようなメリットを得られる一方で、その長さが影響してロッドが扱いにくくなるのもまた事実。しかし、そんな印象を覆してくれるのが今回の「ネッサリミテッド」だと思います。

　なかでも、今回は「S116M＋」のモデルで良型のマゴチをキャッチできたのですが、そのときのシチュエーションは波が高いだけでなく、風も強い状況でした。そうなるとこれまでのロッドでは、重さが疲れに影響したり、キャスト時の振り抜けが悪く遠投がやりづらく感じることもあったのですが、このロッドはそのような状況でも使いやすいロッドに仕上がっています。特にバッド部分が細径化されたことによって、キャスト時の振り抜きやすさは今まで以上に爽快。手にした瞬間には、長さから伝わる印象とはまったく異なる軽さを実感できると思います。

　このモデルを使うことで、私にとって通い慣れていたポイントでは、狙っていたブレイクラインに対して今までよりも軽い力でアプローチできるようになったのですが、強く振り込めばまだまだ遠投できる余裕があります。その余裕は、これから新しい釣り場で圧倒的な遠投性能を武器に攻略を試みるのもまた楽しみのひとつです。さらにこれまで届かなかった距離にあったナブラのことを想像すると、そこにアプローチすることでどんな釣果が得られるのだろうという高揚感や期待感もあります。この「ネッサリミテッド」は、これまでサーフの釣りでロングモデルのロッドを使っていた方にとっても、また新しい可能性を提示してくれるロッドになってくれるはずです。