オシアジガー クイックジャーク、ナチュラルジャークは、ヒラマサ、ブリをはじめとした青物全般をターゲットにしたスピニングロッドです。いずれのシリーズでもすべての基本的な性能が向上している印象があります。ブランクスには安心感、信頼感のあるスパイラルXコア、ハイパワーXを搭載。細くて軽いのに強い。ブランクス本来の性能をフルに発揮できている、という感じですね。しっかり曲がって復元するので、ジャークの効率がよく、疲れにくいですね。
新採用のフルホールディングシートもいい感じです。段差がないのでストレスフリー。どんな握り方をしても、いろいろなシャクリ方をしてもしっくりきます。くわえてリールサイズに応じてフードを回転させてアジャストできます。リールのギア比や巻き上げスピードを変えるためにリールサイズをチェンジしても、とても気持ちよく使えます。Vホールドフロントグリップもいいですね。手にすっぽりはまって安定する。力を入れて握りやすいので長時間ファイトでも疲れにくいですよ。
クイックジャーク、ナチュラルジャークともにジグのタイプを選ぶことなく使えます。クイックジャークは高弾性でファストテーパー設計。レスポンスがよいので、ワンピッチでジグを加速させてスライドさせる、という使い方にピッタリのシリーズです。対してナチュラルジャークは名前の通りですが、ナチュラルにジグを操作しやすいロッドです。喰い渋った魚に対して繊細にジグを操作して喰わせる、そんな場面で使いやすいロッドに仕上がっています。
今回の2つのシリーズがモデルチェンジしたことで、オシアジガーのスピニングロッドは各シリーズの特長がさらに明確になりました。シリーズは4つあって、リミテッド、コンセプトS、クイックジャークそしてナチュラルジャークです。使い分けのキーワードはロッドの弾性とテーパー、求めているジグの動き。弾性は高い順番にリミテッド、クイックジャーク、コンセプトS、ナチュラルジャークになります。
自分の感覚では超高弾性でファストテーパーなリミテッド、これに少しブランクスを肉厚にしてトルクフルに仕上げたのがクイックジャーク、中間的な反発力で綺麗にワンピッチジャークが決まるコンセプトS、もっと手元まで曲がってスローテンポに滑らかにジグを操作するようなロッドがナチュラルジャークという印象です。リミテッドは器用なのでスライド幅を自在に変えていけます。クイックジャークはリミテッドほどの器用さはないですが、少しだけモチっとしていてパワフルにジグを操作できます。ジグのスライドアクションが嫌われていると感じたり、ジグをあまり動かし過ぎると喰いにくいと感じたりするときはナチュラルジャークの出番。すべての面でオールラウンドに対応しやすいのがコンセプトSという認識ですね。
リミテッドとクイックジャークはドテラ流しでジグをスライドさせていく演出で使いやすい。コンセプトSとナチュラルジャークはドテラ流しとバーチカル、いずれでもオートマチックにジグを操作できるので誰でも使いやすいと思います。それぞれの特性を生かして使い分けていくのがおすすめです。