ナイアード

古くから日本独自の釣りとして発展してきた、鮎の友釣り。

ルアーフィッシングは西洋発祥の文化ですが

オトリ鮎、もしくはルアーを「泳がせて」釣るという点で両者はとても似た要素を持っています。

決め手となるのは、ラインのテンションコントロール。

ルアーフィッシングの楽しさを知る人であれば友釣りの魅力にどっぷり浸かる素養は十分。

さあ、ナイアードで鮎の友釣り、始めてみませんか。

テンションコントロールが釣果のカギ

野鮎のなわばりにオトリ鮎を侵入させ、攻撃を誘うのが友釣りの基本的なメカニズム。ルアーでいえば、リアクションバイトを誘うのと似たアプローチ法です。ロッドでラインの張り加減（テンション）を微妙に操作して、野鮎がアタックしたくなるオトリの姿勢を作ることが肝心です。

友釣りの釣行費は比較的安価

友釣りといえば「道具が高い」というイメージがあると思います。たしかに竿をはじめ、ウェアや引舟などを揃えるとまとまった金額になりますが、一度揃えてしまえば釣行費用は比較的安価。入漁料とオトリ代だけで一日楽しめるので、長い目で見ればトータルの費用はそれほど多く掛かりません。

友釣り入門に最適なシリーズ

鮎竿はルアーロッドと比較すると高価に感じるかもしれませんが、ルアーの場合はリールと合わせて1セットなので、実質的に大きな差にはなりません。ナイアードは鮎釣り入門者に最適な性能を備えながら、手の届きやすい価格帯と豊富なラインナップを実現しました。

難しそうな鮎の友釣りですが、

ルアーやエギなどをフォールさせる際のライン操作や

流れに対してのアプローチ方法など

ルアーフィッシングに共通する要素が実はたくさんあります。

とはいえ、わかりにくい要素が多いのも鮎の友釣り。

まずは友釣りの流れを簡単にご紹介しましょう。

川に入るための装備が必要不可欠

友釣りは川に入って釣るのが前提になります。そのため、滑りにくいフェルトソール付きの「シューズ」や「鮎タビ」が必須となります。また、「タモ網」は釣れた魚をすくうだけでなく、オトリ交換の際にも使用する、なくてはならないアイテムです。

鮎竿に完全仕掛けをセットするだけ！

ロッドは友釣り専用のものを使用します。最初の一本は長すぎず操作性がよいものがおすすめです。セットする仕掛けは、市販の「完全仕掛け」でOK。これを竿先に結び、先端に掛けバリをセットするだけですぐに釣りができます。

釣りをする前に「入漁券」を購入

河川で釣りをするためには、河川を管理する漁協に「入漁料」を支払う必要があります。入漁券は事前に購入しておくことが原則。漁協やオトリ鮎を扱うお店のほか、河川に近いコンビニエンスストアやインターネットで販売している釣り場もあります。

元気に泳ぐ鮎を選びましょう

川の近くにあるオトリ店で、オトリ鮎を購入します。ベテランは2尾が一般的ですが、弱らせてしまうことも多いので最初のうちは3尾以上購入しておくと安心です。体に傷のない元気な鮎を選び、「オトリ缶」に入れて釣り場まで運びます。

オトリを川に浸け、仕掛けをセット

釣り場に着いたらオトリ缶を川に浸し、オトリ鮎を川の水に慣れさせ、その間に仕掛けをセットしていきます。竿を伸ばす際は、腰に差したタモ網の中に仕掛けを入れておくとスムーズに作業できます。伸ばした仕掛けの先に掛けバリをセットして準備完了です。

水深の浅い「チャラ瀬」がおすすめ

仕掛けを組み終えたらオトリを引舟に移し、実際に釣りをするポイントへと向かいます。ビギナーでも釣りやすいのは、水深が浅く、適度な流れがある「チャラ瀬」です。鮎がコケを食んだ石は水中で黒っぽく見えるので、ポイント選びの目安になります。

ラインは「張らず緩めず」を保つ

ポイントが決まったら、いよいよ釣り開始です。オトリを逃さないようタモ網の中でハナカンを通し、タモ網から出してサカバリを尻ビレの付け根付近に打ちます。オトリを放す際はラインを張らず緩めずの状態に保ちながら送り出します。

友釣りは新しいオトリに「循環」する釣り

張らず緩めずの状態にラインを保ちながら、川の流れへと送り出し、オトリの動きが落ち着く場所でアタリを待ちます。野鮎が掛かったら竿を立ててゆっくりと寄せ、オトリと一緒にタモ網の中へ。今度は釣れた野鮎をオトリにして、次の一尾を狙います。

クラス最高レベルの操作性

軽さ・操作性・パワーを高めるスパイラルX搭載のベーシックモデル

基本性能を高めるスパイラルX搭載のベーシックシリーズ「ナイアード」が進化を遂げ、持ち軽さや操作性にさらなる磨きが掛かりました。このクラスにありがちな重さ、ダルさ、鈍感さを徹底抑制し、シャープで軽快な操作を実現。ズームモデルも加わり、初めて手にする1本からベテランのサブロッドまで、幅広いラインナップから最適な1本をお選びいただけます。

落ち着いたトーンの新デザイン

精悍なカラーリングで生まれ変わったNEWナイアード

新しいナイアードは、シルバー&ブラック基調の洗練されたデザインを採用。精悍さを増したブランクスが、釣り場で美しい輝きを放ちます。また、梱包箱は購入後も頑丈なロッドケースとして使用可能。扱いの繊細な鮎竿を安全に持ち運べる、初心者ユーザーにも嬉しい付属品です。

14アイテムの充実ラインナップ

さまざまなシチュエーションに対応するワイドなバリエーション

シーズンを通して活躍するスタンダードな硬さ（H2.75）は、軽くて扱いやすいショートタイプと、フィールドを問わず幅広く使えるオールラウンドな長さをラインナップ。パワー重視の急瀬（H3.0）は、上位機種譲りのパラボラチューンを採用し、良型狙いや瀬釣りで安定感ある粘り強さを発揮。さらに高強度タフテック採用のソリッド穂先を標準付属し、オトリが弱りにくく、泳がせやすく、オートマティック感覚の友釣りをサポートします。

ルアーアングラーも思わずハマるゲーム性  スキルアップしていくのが楽しい！

鮎釣りは実力の差が出る釣りですが、そのぶん腕の上達もはっきりわかるので、難しい部分もあるけれど非常に奥が深い楽しい釣りです。海の魚に比べると体の小さい鮎の信じられないほどの強烈な引き、オトリの循環がつながらないときのハラハラ感、そんなときに釣れた一尾の嬉しさ等々、鮎釣りでしか味わえない楽しみも多く、「もっと早く始めておけばよかった」と誰もが思うのも頷けます。ルアーフィッシングにフィードバックできる要素も多いので、みなさんもぜひチャレンジしてください。

手頃な価格帯の道具でも友釣りは十分に楽しめます！

友釣りは敷居が高く、入門しづらいイメージがあるかもしれません。しかし、一度体験して要領がわかれば、釣りをすること自体はそれほど難しくはありません。また、道具が高いというのも、入門に踏み切れない理由のひとつだと思いますが、このナイアードは購入しやすい価格で使いやすい操作性を実現し、幅広いラインナップを揃えています。私もルアーフィッシングを楽しみますが、感覚的にはそれなりのロッドとリールのセットを揃えるのと変わらず、気軽に友釣りを始められますよ。

急瀬クラスのロッドはそのしなやかさが武器になる

高級なロッドは、確かに感度や操作性に優れているのですが、そのぶん扱いがシビアで、操作に神経を使う場面も多くなります。とくに急瀬クラスのパワーロッドはそれが顕著に出るのですが、適度なしなり感のあるナイアードの急瀬モデルは、ビギナーにも非常に扱いやすい調子になっています。竿先がスムーズに曲がり込んでくれるので、早い流れにもオトリを入れやすく、掛けたあとのタメも効かせやすいのが特徴です。背バリやオモリを付けなくてもオトリを流れになじませやすいので、弱らせにくいというメリットもあります。程良い曲がりを活かして、オートマティックに掛けられるので、瀬釣り入門にはピッタリのロッドだと思います。

次の一本の指標にもなるシマノ鮎ロッドのセンターポジション

今度のナイアードはズームモデルもラインナップに加わり、同じシリーズの中から幅広い選択ができるようになったので、竿選びがすごくわかりやすくなったと思います。また、どのアイテムも調子にクセがなく、初めて鮎釣りをする人にとって、良い基準になる竿ともいえるでしょう。最初のうちは「硬めがいい」とか、「胴に乗るほうがいい」とか、わからないと思うんですが、標準的な調子のナイアードを使い込むことで、“次の一本”にどんな要素が必要なのかが見えてきますから、その感覚を基に竿をステップアップしていけます。また、ショートロッドは初心者だけでなく上級者のスーパーサブとしても活躍してくれるので、ぜひ持っておきたいアイテムです。