アルシエラ 落し込みに新しいモデルが加わりました。このモデル独自の個性を語る前に、アルシエラ 落し込みとはどのような竿なのかということを私なりに述べてみたいと思います。落し込み釣りは魚が掛かってから海底で大暴れして、根に回られやすくバラしやすいという面があり、これに対処するのが課題となります。釣り人にはいろんなタイプがありますが、竿のパワーを上げてリールのドラグを落として使う。もしくは竿のパワーを下げてドラグを強めて対応する。大まかにはこの二つのスタイルからの選択になるのではないでしょうか。アルシエラ 落し込みシリーズは、たとえリールのドラグを強めに締めても竿の調子で糸切れを防ぐようなチューニングがなされています。ストロングスタイルのビーストマスター 落し込みに比べて、より多くの釣り人に扱いやすい調子設定で、柔らかいものから硬いものまでラインナップも豊富です。
MH/H235は穂先先端をMHよりもさらに柔らかくし、バットを強くしたモデル。これまでのモデル以上に小さなイワシを掛けやすく、より大きな魚も獲りやすくということを目指しています。イワシの掛けやすさはもちろんですが、外れにくいということも着目していただきたい点です。実釣では水深25m以下という浅いポイントでも釣りましたが、浅いとイワシの層も狭くアッという間に仕掛けが通り過ぎてしまいます。水深があればイワシの層も厚い場合が多く、ハリから外れても再度掛けることが出来ます。だけど浅い場合は再度の鉤掛かりの可能性が低くなるため折角掛けたイワシは大切にしたい。でも落とす距離が短い分、錘がすぐ底にドン!と着底する。このショックでハリが外れることが多い。でもMH/H235はしなやかな穂先でイワシがバレにくいですね。もちろん水深がある釣り場でも同じ効果が期待できます。またバットがHクラスと強いため大物が来ても安心感があります。先が柔らかくバットが強い竿を好まれる方には、とても適した仕上がりになっていると思いますよ。