ストラディック SWシリーズに、キャスティングでのヒラマサやキハダゲームに対応できるSW14000XGモデルが登場しました。自分の場合、ヒラマサやキハダをキャスティングで狙う場合に使うスピニングリールはXG一択です。ステラ SWでも、ツインパワー SWでもSW14000XGを使っています。理由はルアーの操作性という観点からです。HGモデルでは、どうしてもワンジャークで2回くらい巻かなければいけない状況があります。ロッドのジャーク幅にXGの巻き上げ量が合うので、どうしてもXGモデルを選択せざるを得ません。比較的、求めやすい価格のストラディックSWシリーズに14000XGモデルが登場したことは、幅広いアングラーにヒラマサやキハダを狙ってもらえる機会が増えることを意味すると思いますね。
ドラグにはXタフドラグを採用し、最大ドラグ力15kgを確保しています。PE8号以上を使っての超大型狙いには、最大ドラグ力25kgのステラSWやツインパワーSWをおすすめしますが、PE6号で楽しむ場合には十分対応できると思います。ドラグのセッティングが必要以上にキツいと相手に暴れられてしまいがちです。また、滑らかに安定して滑り出してくれないと魚が違和感を感じて暴れることも多いです。滑らかにラインを放出してくれないと皮一枚などで掛かりが浅いときには身切れしてしまうこともあります。滑らかさはとても大切な要素ですが、ストラディック SWのドラグは安心ができるでしょう。
インフィニティドライブが搭載されているので、巻き上げはとてもパワフルでスムーズ。巻き上げの強さ、軽さ、滑らかさが重視されるのは魚が掛かってから。とくにヒラマサを狙う場合、大型になると根に擦られて切られる可能性が高くなります。ラインブレイクを避けるため少しでも速くラインを回収して魚との距離を詰める必要があります。このときに軽く巻き上げることができないと、リールを巻くことさえできなくなります。抵抗がある状態で巻き上げられることが重要です。ポンピングしないと巻けない、ということでは、走られたり、潜られたりしてラインブレイクする可能性が高くなってしまいます。軽く、力強く、しかも滑らかに巻き上げられるリールの性能は本当に大切です。一気に勝負を決められないと休み休みのファイトになってしまい、結果として根ズレでラインを切られてしまいますからね。実釣では魚が掛かったときでもパワーロスが感じられず、グイグイと寄せることができましたよ。
価格を考慮しても、巻き上げ力、巻きごこち、滑らかさは素晴らしいと思います。使用感としても問題ありません。ルアーを操作していても滑らかさを実感できると思います。潮の流れが効いているときに大型のルアーを泳がせても、リールが負けていると感じることは一切なかったですね。巻き上げ力が強くて滑らかなので、ルアーの動きもそれに連動して滑らかに流れのなかを泳がせることができるでしょう。
オフショアでのヒラマサやキハダゲームに挑戦したい、という人には特におすすめできると思います。超大型魚や、やり取りが非常に難しい釣り場以外であれば、巻き取りの速さもラインキャパシティもあるので、十分に戦えると思います。また、年に数回しか使わないという人、メインの釣りではないけどやってみたい、という人にもおすすめです。オフショアでのヒラマサ、キハダゲームはもちろん、ロックショアゲームなどにも十分対応できると思います。とくにあまり太いラインを使わないロックショアには使い勝手もいいと思います。XプロテクトとXシールドを採用しているので、海水が内部に入りにくい。異音が出にくいので快適に使用できるし、長期的にも壊れにくいと思います。初期性能が長く保たれるということはありがたい性能ですよね。